屋根塗装工事の流れ、塗替の種類とポイント
①屋根塗装工事前もともと黒色のカラーベストコロニアル屋根が色あせによりグレー色になり、黄色や茶色の苔・カビ汚れもひどくなっています。
②高圧ジェット洗浄工事どんな素晴らしい塗料も汚れの上に塗装しては意味がありません。
業務用の高圧ジェット洗浄機で汚れを洗い流します。
苔・カビ汚れや古い塗膜もスッキリキレイになります。
高圧洗浄後です。
写真でもわかりますが、洗浄前は黒色だったカラーベストコロニアル屋根が、高圧洗浄により、汚れと浮いてしまった古い塗膜がはがれて白くなっています。
③下地処理隅棟鉄板を固定している釘が浮いています。
このままにしておくと強風で棟鉄板が飛ばされてしまう恐れがありますので、釘の打ち込みと、釘が浮いてこないように釘頭にコーキングをします。
④下塗り(シーラー塗装)下塗りには二つの役割があります。
1.塗料の吸い込みを止める古い塗膜がはがれて白く見えている部分はカラーベストコロニアル屋根の素地です。
特に素地が見えている状態ではスポンジのように塗料を吸い込んでしまい、色ムラや艶ムラの原因になります。
シーラーは屋根材の表面に膜を作ることで吸い込みを止めます。
2.塗料の接着剤新しい塗料だけではすぐにはがれてきてしまいます。
屋根材と新しい塗料との密着を良くする大事な接着剤です。
下塗りの大事なポイントは、写真でもわかるように、塗装したところが濡れたような色合いになります。
屋根の傷みがひどい場合はこのように濡れた色合いになりません。
その場合、下塗りをもう一度行うことになり費用がかさんでしまいます。
新築より10年目以降に屋根の劣化の進行具合が大きく変わります。
10年以内であればシーラー1回ぬりで十分な濡れ色に仕上ります。
10年目以降は屋根の劣化具合によりシーラー2回塗りをご提案します。
つまり屋根が傷む前に塗装をしたほうが結果的に工事費用が安くなります。
高圧洗浄をしていないのにここまで白くなっているカラーベスト屋根は下塗りが2回必要です。
⑤中塗り(上塗り1回目)濡れ色でシーラー塗装がしっかり効いていますので、中塗りでもキレイに色・ツヤが出ています。
シーラー塗装がしっかり効いていないと、このときにムラになります。
⑥上塗り(上塗り2回目)上塗りを2回行うことで塗膜の厚みをしっかり確保します。
写真手前と上部が上塗りが終わったところです。
同じ色でも中塗りと上塗りではこれだけ色もツヤも変わります。
⑦縁切り作業カラーベストコロニアル屋根特有の毛細血管現象による雨漏れを防ぐ大事な作業です。
カラーベスト同士の重なり目に塗料が詰まってくっついている場合に、カッターや皮スキなどを使って隙間を作ります。